お金の勉強

保険を任せたら損をする 人生を変えるため保険を自分で選ぶ基礎知識

こんにちは。F4くんです。

先日知人に保険についてお話する機会がありました。その方は、わからないからという理由から保険の担当者にほとんどおまかせしている状況で月15,000円程の保険料を払っていました。

結果として保険のことを見直すことで、月5,000円程に抑えることになりました。

人生でお金がかかるベスト5として【住宅・車・老後生活費・教育費・保険】のことを言います。この人生5大出費は大きい出費にも関わらず相場がわかりづらい為、損をしている人が多い支出です。

まずはどれくらいの人が保険に入っているのかをご覧ください。

生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は88.7%

若年層(29歳以下)の民保の世帯加入率は72.2%

医療保険の加入率は88.5%

公益財団法人生命保険文化センター H30全国実態調査 リンクはこちら

かなり高い割合で保険に加入しているのがわかると思います。

そもそも保険になぜ入るのでしょうか?保険に入る多くの理由は必要なものかわからないからです。わからないからこそ、安心を求め必要以上の保険に入っている人が多いのです。

今回の記事を読むことで、今入っている保険の見直しする理由と、必要な保険について考えることができるようになるはずです。

冒頭の知人のように、月10,000円以上の支出を抑える可能性があるので、マーカーついているところだけでもいいのでご覧ください。

いまさら聞けない保険の基礎

保険の基礎についておさらいしましょう。保険はなんのために入っているのでしょうか?

保険は万が一の時、生活に影響を及ぼすほどの損汁に備えるものです。

わかっているよという声が聞こえてきますが、実際に必要な保険を考えるとき、『入っていた方が得』という間違った考えをもってしまう人が多くいます。これが保険代を高くする最大の理由です。

保険は必要です。もうすこし絞った言い方をすると『民間保険』も必要です。必要な保険の前に、まずは国民すべての人が入っている『公的医療保険』おさらいをしましょう

【公的医療保険】28万円の保険に入っていることに気づいていない?

日本では『国民皆保険/コクミンカイホケン』といって、なんらかの公的医療保険に加入しています。

公的医療保険には、自営業者やフリーターの加入している『国民健康保険』や、会社員が加入している『健康保険(社会保険)』等があります。公的医療保険は、地域・保険の種類や所得によってそれぞれ違います。

F4くん

ちなみに公的医療保険の保険料として

例えば39歳以下 年収400万円の方だと約28万円ほど払っているようです。

まじめくん

国の保険なんて得するの?

F4くん

公的医療保険制度は、国がつくった国民のための保険制度だよ。

保険会社は民間保険というサービスで利益をだしている会社

どちらが得な制度かは比べ物にならないよね

国民は皆、公的医療保険に加入をしています。

保険は大人のマナーだと内容を理解しようともしないで保険を勧めてくる人が一定数います。私も民間保険も必要だと考えています。しかし、民間保険は公的医療保険に足りないところを補うものです。あなたはすでに、公的医療保険に大きいお金をかけているのですから。

当然、保険会社は利益を求める企業です。保険は得する商品を当てるギャンブルではありません。

【流し見OK】保険会社はこんなに人件費をかけれている

下の表をじっくりみる必要はありません。ただ、これだけの従業員や、店舗の賃料、運営費は民間保険から出ていることを把握して欲しいので集計を致しました。

保険会社従業員数参考年
日本生命保険相互会社71,871 人 2019年
第一生命保険株式会社56,178 人 2018年
明治安田生命保険相互会社43,550 人 2019年
住友生命保険相互会社42,954 人 2020年
朝日生命保険相互会社15,799 人 2020年
富国生命保険相互会社13,184 人 2020年
ジブラルタ生命保険株式会社12,781 人 2019年
大樹生命保険株式会社10,982 人 2019年
太陽生命保険株式会社10,805 人 2019年
メットライフ生命保険株式会社8,680 人 2020年
ソニー生命保険株式会社8,461 人 2021年
株式会社かんぽ生命保険7,617 人 2019年
大同生命保険株式会社6,846 人 2020年
アフラック生命保険株式会社5,113 人 2019年
マニュライフ生命保険株式会社3,550 人 2020年
オリックス生命保険株式会社1,991 人 2021年
プルデンシャル生命保険株式会社6,730 人 2020年

参考にしている年こそ違いますが、これは生命保険会社の一部の従業員数になります。今出ているだけの合計で、328,092人でした。

こんなにたくさんの従業員の給料や、家賃等その他の経費を払いながら保険会社は利益を出しているということを認識いただきたいのです。保険で得をしようという考えは間違っていることがわかると思います。

大雑把に把握する民間保険の種類

世の中には非常に多くの保険商品が用意されています。簡単に確認しましょう

保険の種類
  1. 生命保険➡脂肪に備える保険
    • 定期保険➡掛け捨て保険
    • 養老保険➡貯蓄を備えた保険
    • 終身保険➡一生涯の補償を備えた保険
  2. 医療保険➡病気やケガの医療費を保証
  3. ガン保険➡ガンに備える保険
  4. 学資保険➡子供の教育費を積み立てる保険
  5. 個人年金保険➡老後の資金を積み立てる保険
  6. 自動車保険
    • 対人賠償保険➡事故の賠償責任に備える保険
    • 車両保険➡事故時の車修理等に備える保険
  7. 火災保険➡自宅の火災等に備える保険

必要な保険は自動車保険と火災保険 必要な保険の選び方

ここでは、自分に必要な保険の考え方をご説明いたします。

まじめくん

僕は信頼できる保険の担当者に任せています

F4くん

それが一番失敗するケースだよ。

一般的にそういう顧客をカモというよ。保険は本当に高い買い物だから、ちゃんと理解して選ぼう

得する保険を選ぼうとすると 損をします

保険を選ぶ際に、『どの保険ると得なのか?』と検討することがあります。しかし、保険を損得で考えるのは原則的には間違いです。 前述のとおり、民間保険は企業の利益を出す必要がある事から、基本的には支払い額に見合ったリターンは望めません。保険は、起こる可能性は高くないが、 生活に影響を及ぼすほどの損失に備えるものなのです

F4くん

投資機能付き保険を思い浮かべた人も多いはずだけど、投資の有料商品と比べると保険の投資部分はほとんどが残念な内容です。

投資と保険はわけて運用をオススメします

例として、『ガン保険』と『自動車保険/対人賠償保険』の違いを見てみましょう。

『ガン保険』について考えてみます。ガンは日本人の死因の約3割を占めます。

ガンの可能性は高いので、入っておかないといけないという考えの人も多いでしょう。

保険会社にとっても同じことが言えます。ガン保険を取り扱っているが、ガンの可能性は高いので、保険金を支払うことが多い保険です。

では、保険会社は利益を追求する会社として、支払先の多いガン保険に対し、多くの保険料を支払うことができると思いますか?

まじめくん

そうは言っても、もしもガンにでもなれば治療費なんて払えないよ

F4くん

そういう時の為に、公的医療保険があるよ。

あとで説明するけど、もしもの時は、高額医療費制度を利用して治療費を払える状態まで貯蓄をしよう。必要な貯蓄が出来るまで保険に入り、用意できれば保険費を貯蓄に回すことができると貯める力が加速するよ

では、自動車保険はどうでしょうか?自動車保険についても色々ありますが、今回は『対人賠償保険』について考えてみましょう。

自動車保険の基礎

  • 自賠責保険とは、法律で義務付けられた『強制保険』被害者救済を目的とした最低限の補償にのため、高額な賠償額をまかないきれない
  • 対人賠償保険とは、他人を死傷させ、賠償責任を負担する場合の保険(無制限)
  • その他、事故時の自分に対する保険や、車破損など様々な保険があります

事故してしまい、相手に大きい死傷を与えてしまう事や、自己した相手がとんでもないお金や所得を持っている可能性というのは確率的には高くないといえるでしょう。

しかし、万が一のケースだと賠償責任が何千万・何億円なんて可能性もあり、もしもそのようなことがおきてしまうとあなたの人生は一気に詰んでしまうかもしれません。

これが、 万が一の時、生活に影響を及ぼすほどの損失に備える という事です。可能性は高くないかもしれませんが、万が一の時に貯金では対応できないケースに備えるのが保険の原則なのです

投資機能付きの保険はコスパが悪い 保険と投資は別で考えよう

保険がわかりにくい理由のひとつが、投資機能付きの保険があることです。結論から言うと投資機能付きの保険はオススメしません。保険と投資がセットになっておりお得に見せていますが、その中の手数料は人気の投資商品と比べると非常に高い手数料が含まれています。有名で人気なネット証券(楽天証券やSBI証券)でも当然似た商品を購入できますし、長期の投資は手数料が違うと全く違う結果が生まれます。

保険とセットだからこそできる特別な投資先との営業をかけられたことがありますが、そんなものは存在しません。餅は餅屋に任せましょう。投資と保険は別々に考えて下さい。

F4くん

支払い額に見合ったリターンと、支払い額以上のリターンは全然違います。投資と保険は別々で考えて下さい

高額医療費制度と貯蓄があれば、医療保険やガン保険は必要ない?

公的医療保険についておさらいします。日本の医療制度では、国民はなんらかの公的保険に入る事になっています。

健康保険-企業の従業員と、扶養家族

共済保険-公務員・教員等やその不要家族

国民健康保険-自営業者や退職者・無職者とその家族

後期高齢者医療制度-75歳以上もしくは、65-74歳で一定の障害状態にある人

公的医療保険の負担については、 世帯人数・所得・年齢・住んでる地域によって変わります。例えば、39歳以下、年収400万円の方だと平均28万円ほど払っているそうです。

公的医療保険のひとつである高額医療費制度をご存じでしょうか?

簡単に言うと、月の医療費が一定以上を超えてしまった場合(自己負担額)は、超えた金額を免除できる制度です。

高額医療費制度により、万が一の時の医療費負担額がある程度計算できます。

高額医療費制度の自己負担額は、年齢や所得によって変わります。例えば、1か月の負担額が12万程度だとすると、【12万円×6か月=70万円】の貯金があれば、もしもの場合があったとしても貯蓄だけで半年分の医療費を賄うことができます

大きい病気やケガというものは、多くの場合経験がなくわからないものなので安心を求める気持ちはわかります。しかし、保険料を支払い続ける事と、万が一の時に必要なお金を計算し貯蓄ができれば、月々の保険料の負担を減らし、貯蓄のスピードを加速させること。どちらが安心でしょうか?

F4くん

安心の金額は人によって違うから、家族でちゃんと話し合って安心できる貯蓄を目指そう

あなたに必要な保険はこれです 具体的な考え方

ここまでで保険を選ぶヒントをお伝えしてきました。

  • 保険と投資は別で考えた方が良い
  • 起こる可能性は低いが、起きた際に生活を困窮させるような事にそなえて保険に入る
  • 高額医療制度を知り、必要な貯蓄を用意することで、保険を減らすことができる
  • 必要以上に保険にお金をかけすぎず、貯蓄に回す事
  • 保険は損得を考えるものではない

以上のことから、必要な保険かどうかをすみ分けしていきます。

必要な保険の考え方
  1. 生命保険➡死亡に備える保険
    • 定期保険➡掛け捨て保険
      • 貯金の少ない若いうちは必要ですが、貯蓄があれば必要ない。
    • 養老保険➡貯蓄を備えた保険
      • 不要です。貯蓄と投資は別
    • 終身保険➡一生涯の補償を備えた保険
      • 不要です。貯蓄と投資は別
  2. 医療保険➡病気やケガの医療費を保証
    • 必要貯蓄できるまで必要
  3. ガン保険➡ガンに備える保険
    • 必要貯蓄できるまで必要
  4. 学資保険➡子供の教育費を積み立てる保険
    • 不要です。貯蓄と投資は別
  5. 個人年金保険➡老後の資金を積み立てる保険
    • 不要です。貯蓄と投資は別
  6. 自動車保険
    • 対人賠償保険➡事故の賠償責任に備える保険
      • 必要です
    • 車両保険➡事故時の車修理等に備える保険
      • 不要です。必要な貯蓄をしましょう
  7. 火災保険➡自宅の火災等に備える保険
    • 必要です

生命保険

結婚して、子供できている状況で、一家の大黒柱に万が一のことがあった場合遺族年金の制度があります。ただ、それだけで足りるでしょうか?

生命保険は、そういう場合遺族に不安の残らない貯蓄に足らない部分を埋めるものです。死亡保険は当然年齢が上がるほど金額も高くなります。

できれば、若いうちに掛け捨ての保険に入り、貯蓄をすることで、生命保険をかけないでよい状況を作りたいですね。

医療保険

医療保険も同じ考えになります。万が一の時に備えておければ基本的には必要ないと考えます。

安心できる貯蓄が貯まるまでは保険に入っておき保険が不要な状況を目指しましょう

自動車保険

自動車保険にも色々ありますが、賠償責任保険は必須です。

賠償責任保険とは、事故の相手(人や物)に対する補償する保険です。あってはならない事ですが、万が一交通事故で相手を死亡させたり、重度の後遺障害を負わせたりしてしまった場合、損害賠償額が1億円を超えることは珍しくありません。

一般的に人生が詰んでしまう金額の責任です。万が一の事態に備えましょう。

まとめ

まとめ
  • 保険は万が一の時に、生活が困窮される事態に備えるもの
  • 保険は損得で判断するものではない
  • 必要な保険は、自動車保険の賠償責任保険と火災保険
  • 生命保険や、医療保険・ガン保険については、必要な貯蓄を貯めるまでの加入検討をオススメ
  • 保険と投資は分けて考えよう。投資機能付き保険は割高

ABOUT ME
F4くん
36歳からスケボーを、39歳でブログ始めたスケーター3年生です。 下手だからこそお伝えできる初心者HOW-TOを不定期お届け☺ おじさんだろうが、おじいさんだろうが関係ねえ✌ やりたいことを今さらやろう🔥あなたの背中押しまくり🔥